2010年09月30日

四国遍路

 10月2日から、再び「四国遍路」に出かけます。
 2年前から、「区切り打ち」という方法で遍路を続け、これで5回目になります。
 区切り打ちとは、一気に一周1200キロを回るのではなく、時間がある時に、歩ける範囲で前に進むやり方。
 すでに1000キロほど歩きましたから、あと200キロほどで一周したことになります。
 ちなみに、私は仏教徒ではありません。
 しかし、空海の修行の場であった「へんろ道」を歩いていると、都会で疲れ切った精神が回復するのを感じることができたのです。

 自然に触れ、自分と向き合う。
 そして、宿に泊まることもありますが、今では野宿が中心。夜、闇の中に身を置くなかで、「いかに人間が小さい」のかを感じ、また小さいながら、この大地に生かされていることも、肉体の経験として感じられるようになるのです。
(この辺りのことは、12月に出る拙著(集英社新書)をお読みください)

★ちなみに、その様子は最近始めたばかりのツイッターで随時報告します。
 momoikazuma
で検索してみてください。
 
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2010年09月25日

BSフジ「10の世界」

9月25日

 私が出演する南太平洋の島国ツバルが、BSフジ開局10周年番組で放映されます。
 青く澄みきったリーフオーシャン。そこに住む人々の暮らしから、今、私たち人間にとって、何が大切なのかを問い続けました。
 BSフジの開局10周年ということで、10月10日の放映。

 それだけでなく、10歳の男の子との交流を通してみた番組と、すべてが「10」に関係しています。

 私の出演はこの番組の一部ですが、それにしても3時間かけて、ゆっくり世界の旅番組を見られるなんて、時代はやはりBSですね!
(最近は、私自身、お笑い一辺倒の「地上波」は、ガチャガチャしすぎて、疲れ過ぎるので、見る頻度が極端に減ってしまいました)

 10歳という年齢は、子どもから大人への移行期。
 少年が抱く揺れる心。未来への夢。

 出会った10歳のティタくん、いい顔してます。
 
 彼らに、まっとうな地球を残して上げたい。
 それが私たち大人が「今やらなくてはいけないこと」なのだと、改めて感じることができた旅でした。

 番組のHPも現在急ピッチで作成中とのことですが、仮のHPがあります。
 詳細は以下の通りです。

ドキュメンタリー/教養
開局10周年記念番組『10の世界』
〜10歳、10カ国、10人の世界...〜

【今回の放送日時】 2010年10月10日(日)19:00〜22:00
http://www.bsfuji.tv/top/pub/10worlds.html

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2010年09月24日

Eyewitness

 昨日、久しぶりに Eyewitness(http://www.eye-witness.jp/)のメンバーと長時間話し合いの時を持った。これまで資金繰りに困り、活動が停滞していたが、メンバーと顔をつきあわせ、それぞれの思いを付き合わせてみた。
 みな志は一緒なのだ。
 遠い地平を目ざし、私は一歩でも、二歩でも歩き続けたいと思っている。
 それが他のメンバーも共有している思いだと確認できた。
 
 写真界の斜陽が叫ばれて久しい。
 発表メディアの形が変わり、これまでのスタイルが通用しなくなっている。

 しかしどんな状況になっても、地球を見続け、地球を撮り続けた者にとって、見たものを伝え続けるのが、被写体への責務だと思う。
 それが故に、私たちは「撮る」ことを許されたのだ。

 今の私にとって、撮ることは「祈り」でもある。
 心を込め、魂を込め、シャッターを押す。
 この行為を汚さないためにも、私たちは、私たちの前に姿を現してくれた存在の言葉を紡ぎ、伝えていく。

 話し合いの後、杯を重ねた。
 やはり、志を共有した友との酒は、最高に美味い。
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2010年09月17日

ラインホールド・ニーバーの言葉

以下が有名な「ニーバーの祈り」だ。

神よ
 変えることができるものについて、
 それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。

 変えることができないものについては、
 それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。

 そして、
 変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
 識別する知恵を与えたまえ。

アメリカの神学者ラインホールド・ニーバーの言葉より


 変えることができるもの。
 人が人を殺すこと。戦争、政治・社会システムなど。


 変えることができないもの。
 病気による死、雨が降ること。雷が落ちること。
 
 
 人間は、往々にいして「変えることができるもの」と「変えることができないもの」を間違えてしまう。
 これが社会的なアパシーを生み、また一方で死を怖がる原因なのだろう。

 これらを識別するには、そして、変えることができなことを受け入れるには、やはり人間を越えた視点からの知恵が必要なのだ。
 
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2010年09月14日

菅総理 再任

 民主党の代表選が菅総理の続投が決まった。
 だが、本当に彼で良いのだろうか?

 これまで世界国々で指導者たちを見てきた。国家に軍部があり、文民統制である以上、そのトップとは、殺傷権をも握る立場を意味している。

 当然、その立場に立った者の顔はごく短時間であっても引き締まっていくのだ。
 その変化が写真家としてカメラのファインダーを通すと明らかにわかるのだ。

 菅総理の顔は、先の3ヶ月で引き締まったのか?
 答えは否である。

 イスラム教国のインドネシアには、歴代首相が政局時、最後の判断を下す時に籠もる真っ暗な洞窟がある。そこで精霊の言葉を聞くのだという。
 判断を間違えば、クーデターが起きたり、自分が亡命する可能性がある。また、国民が死ぬ可能性も否定できないのだ。
 国家のトップはそういうギリギリの状況で鍛えられていく。それが故に気迫が顔に滲み出るのだ。

 でも、イスラム教国のインドネシアにあって、洞窟の中で最後は精霊の言葉に耳を傾けるというのは、おもしろいでしょ。それくらい、国家のトップとは精神的に追い詰められ、そのプレッシャーを受け入れ、跳ね返す者にしか、トップは務まらないのだ。
 これが世界なのだ。
 
 しかし、日本の政治家で、そこまでの顔をした人物はいない。

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2010年09月13日

ツバルの子どもたちへ

 11月にBSフジで放映する、私のツバル訪問記です。
番組の放映日時などは後日、ブログに掲載しますが、ツバルの感想を「Q A」でまとめたものが以下のものです。
 放送を乞うご期待ください。


Q/ツバルの10歳の少年少女たちと触れ合った率直な印象。

A/ 草木の芽のような、自然な子どもらしさを感じました。
 文明にさほど毒されていない環境がこうした感性を作りだしているのでしょう。
 子どもは無邪気で、大人は大人らしく振る舞う社会。
 ツバルでは、大人の知恵を子どもたちも必要としているのです。

 また、10歳とは、子どもと大人の「はざかい」でもあります。
 自我に目覚め、筋肉もつき始め、純粋に子どもとして扱われたくない、大人ぶりたい時期の始まりでもあるです。
 透けて見えるのは、思春期に一歩だけ足を踏み入れ、少しだけ揺れ始めた子どもの心です。
 10歳のティタくんと一緒にいて、久しぶりにこうした思春期初期の気持ちを思い出しました。


Q/日本の子どもたちと、ツバルの子どもたちの違い。

A/ツバルの小学生の場合、学校から帰るとすぐ友だちと外で遊びます。
 しかし島に遊び道具はほとんどありません。
 でも、海があります。それだけでなく、たとえば空のペットボトルをボール代わりにして友だちと投げあい、サッカーのようにも、鬼ごっこのようにもして遊びます。身の回りにある環境やあらゆるモノを使って遊ぶことが出来るのがツバルの子どもたちでした。
 子どもな「どんなものも遊びにしてしまう」のだと改めて、この島で感じることができました。
 日本の子どもたちには、ツバルの子どもたちのような「遊びの知恵」が残っているでしょうか? 
 答えは、「NO」かもしれません。
 用途別に器具や道具が揃う日本は、すべてのものが、ひとつの意味しか持たないのではないでしょうか?
 つまり、日本では遊びにおいても知恵を使う必要がないのです。

Q/自分の10歳の頃と比べ、彼らの生活環境に・・・・。

A/私の10歳の頃は、まだ日本も貧しく、ツバルの10歳の子どもたちと同じような生活をしていたように思います。
 たとえば日本でも私が幼い時代は、空き缶が、缶蹴りの道具になり、楽器になり、集めた虫たちを入れる缶になりました。
 そうした時代にあっては、素直にすべてのことに感動できた、驚くことができた、喜ぶことができたと感じるのです。

 ツバルの10歳の子どもたちを見ていると、そんな自分の子ども時代を思い出し、懐かしくなりました。
 私自身、男の子の中で遊ぶ中、悪ガキの少年時代にもどってしまったような錯覚を覚えました。
 

Q/子どもたちとの印象的なエピソード。

A/男同士の腕を組む挨拶を教えました。
 主人公になったティタ君は、最初こそ、はにかんでいましたが、次第に私に対しての信頼と友情が生まれたことを、組んだ腕の力強さで感じ取ることができました。
 
 短い時間ではあったけれども、まるで映画「Stand by me」のような甘酸っぱい出合いと別れが、彼との間にあったように思います。 


Q/彼らのために、私たちができることは何だと思うか?

A/友だちとして、大人として、先進国の日本人として、私は、モノに囲まれた生活なんて、すばらしい自然に囲まれた生活に比べたなら、大したものではないことを伝えたかったのです。

 ツバルにも今、大きな文明の波が押し寄せています。
 その良い所を「選択」して使うのはいい。
 しかし、その波に一方的に飲み込まれないで欲しい。
生きる中で、何が大切なのかを見失わないで欲しい。
 それを伝えることができるのは、バブルを経験しながらも、心の喪失感をぬぐい去ることができない日本の大人の役割だと思いました。
 


Q/この番組を通して、伝えたいメッセージ。

A/圧倒的な自然の素晴らしさ、その中で知恵を持って生きてきた人々の生活を見てください。
 その一方で、文明が押し寄せることで、そんなすばらしい自然が今、壊れようとしているのです。
 私たちは、私たちを生み出してくれた自然を今、「発展」の前に捨てようとしています。
 しかし発展した後、社会をふり返ってみると破壊されてしまった自然しか残っていなかったなら、発展とは何なのでしょう?
 
 この番組では映像からもう一度、私たちが「豊かさ」を求めて辿ってきた歩みをふり返ることができるはずです。



Q/この番組の「ここを見て欲しい!」。見所。  

A/珊瑚礁の海は抜けるように青いのです。
 日常的にその場所を、「お風呂」代わりに使っている人たちがいます。
 これ以上の豊かさはあるでしょうか?
 
 ツバルの生活を見ていると、日本が繁栄と引き替えに失ったものが見えてくるはずです。
 
 
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2010年09月03日

「バーダ−・マインホフ 理想の果てに」

9月3日

 2009年アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされていた映画「バーダ−・マインホフ 理想の果てに」を先ほど見終わった。
 日本では2009年7月に公開された事実を基にした映画だ。
 公開当時、日本でも高い評価を受けていたが、見る機会がなかったので、アマゾンでDVDを予約していたのである。

 買って良かったと素直に思える凄い作品だった。

 ストーリーは1967年、ベトナム戦争やアメリカに基地を貸すドイツ政府に対し、ドイツの若者が武力闘争をしかけ、次第に過激化して行くというもの。
 銀行強盗はやるし、爆弾テロ、ハイジャックと、当事者である「ドイツ赤軍」はシビリアンをも巻き込みながら急速に過激化してく。

 まったく当時の日本の状況(たとえば日本赤軍の過激化)と同じなのだ。
 
 私自身は、たとえばチェ・ゲバラの生き様には共感を覚える。
 また、ヒットラーの暗殺計画に荷担したドイツ人牧師ボンフェッファーに共感を覚える。
 二人に共通しているのは、強権・独裁化した権力に対し、武力闘争を覚悟したことだ。

 しかし、果たして二人の生き様は、本当に正しかったのか?
(ちなみにボンフェッファーの場合は、「正しくないこと、神から捨てられること」を覚悟でヒットラーの暗殺計画に加わった。そこまで考え抜いた結果だった)

 「暴力」は力だ。そして一度「力」の味を占めてしまうと、人間は力を使う状況に慣れ、次第にエスカレートしていく。

 「造反有理」を掲げた毛沢東にしてもしかり。
 造反するには理由がある。
 だが、一度「力」の味を知ってしまった者が、力を捨てることができるのか?
 
 その意味で、自分が殺されようが、身内が殺されようが、最後まで非暴力を貫き通したガンジーやキング牧師、それに今、非暴力の戦いを続けているダライ・ラマに宗教的な崇高さと、憧れを感じてしまうのだ。

 「ナイーブな善」がどのように狂気に蝕まれていくのかを描いたこの映画は必見!


posted by momoikazuma at 23:28 | TrackBack(0) | 記事

2010年09月02日

ツイッター開始

遅ればせながら、ツイッターを始めました。
名前は momoikazuma です。

こちらでは、考えていること、体験していることの第一次情報を送りたいと思います。
posted by momoikazuma at 14:33 | TrackBack(0) | 記事

2010年09月01日

国境なき医師団 CM バージョン1

ちなみに、去年のCMも私が撮影したものです。

そちらの映像は以下のサイトです。

http://www.youtube.com/watch?v=7URXUkny26Y
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国境なき医師団 CM

「国境なき医師団」のCMが以下のサイトにアップされています。

http://www.youtube.com/watch?v=WknhuVHyCXI&feature=related


 このCMは今年4月、ケニアで撮影したものです。
 撮影チームの士気も高く、また編集も腕の良い方々が力を発揮してくださいました。

 7月末からオンエアーされ、1年間の予定。

 撮影機材は、キヤノン EOS5D

 これからは写真家が動画も撮る時代なのですね。 
posted by momoikazuma at 11:14 | TrackBack(0) | 記事