2010年08月11日

桜と花火

8月11日

 数日で舞い散る桜。
 「桜の樹の下には屍体(したい)が埋まっている!」
 と書いたのは梶井基次郎だ。
究極の「終焉」を足元に置いているからこそ、究極の美をまとうことができる。
 梶井は、それを上の一文で表現した。

 昨夜は地元の河原で5000発を打ち上げる花火大会があった。
一瞬だけ夜空を様々な色で染め上げる花火が、魂を打ち上げているようにも私には見えた。
 
 ある村では、その年に亡くなった人の家族が鎮魂のために、花火を奉納したと聞いたことがある。
 夜空を染め上げる花火は、激烈な生と死を日本人に教えてくれる。

 生の儚さと、その先にある死が見える花火。
 花火を見ながら、死人(しびと)との対話を続けた。
posted by momoikazuma at 11:34 | TrackBack(0) | 記事
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