2010年11月18日

ひと粒の種

11月18日

 今から9年前、ピースボートの船上で、僕のアシスタントをしてくれた22歳の女性がいました。
 大学を卒業したばかりの彼女は、「船を下りたら、少し学生時代にやっていたレポーターの仕事か、大学で資格を取った保育園資格を生かし、子どもたちと接する仕事がしたい」といっていました。
 顔もかわいいし、愛嬌もあるから、テレビなどのレポーターとしても、そこそこ仕事はきたのかもしれません。
 
 でも、そんなチャラチャラした世界に入るより、子どもたちと接して、まっとうな社会を作ること。それが彼女に与えられた才能だと私は感じました。

 で、私の娘が卒園した保育園を紹介しました。
 ここは、給食もすべて有機野菜を使い、保育者と父母、そして子どもたちが家族のように集まる、日本でも有数な、まっとうな保育園なのです。

 昨日、私の講演に彼女が来てくれました。
 まだその系列の保育園にいること。
 そして、保育園では「古株になるほど」だと教えてくれました。
 でも、その顔が本当に生き生きしていたのです。

 私は素直に嬉しかった!

 どうなるかもまったく分からず、フラフラとピースボートに乗った若い女性が、今、一人の大人の女性として、自分の足で歩き、彼女も100人近い子どもたちを、全身で育てようとしているからです。

 私が9年前に撒いた一粒の種が、芽を出し、枝を作り、また100人の子どもたちを育てつつある。

 成果は今日明日に見えません。
 でも今日の活動が、いつかは大きな、大きな社会にとっても重要な木になる。
 それを実際に感じることができた再会でした。

 
posted by momoikazuma at 05:23 | TrackBack(0) | 記事
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